「結晶」とモノフィララインの関係

「結晶」と釣り糸には何の関係もなさそうですね。
結晶と聞いて思い出すのは、塩の結晶。ペトリ皿の中に入れた食塩水が数日後に白い粉になるやつです。小学校の理科の実験ですよね。

実は釣り糸と結晶(結晶化)には切っても切れない関係があります。

モノフィラメントラインは主に樹脂を結晶化させて作るものだからです。

結晶とは原子、分子、またはイオンが規則正しく配列している個体のことです(参考リンク)。私たちが通常考える「結晶」は角が尖った幾何学的な硬い物質みたいなイメージですが、実はもっと広い意味を持っています。食塩の粒などはおなじみです。電子機器の半導体はシリコンの結晶体です。雪の結晶は水分子があるパターンで固体になっている物です。陶器はケイ素分子や粘土に含まれる成分などの結晶により形作られます。

釣り糸は、ナイロンなどの高分子(多数の分子が長くつながっている分子)を、規則正しく配置させて固化させる(結晶化)ことで作られます。

わかりやすい例えで言い換えるならこんな状況です。1センチの長さに切った縫い糸をたくさん入手して、これを使って長い糸状のものを作る場合を考えます。最も効率が良く、強度が高い糸を作るには縫い糸を同じ方向に並べて、なおかつ断面中にある糸の数が一定になるように束ねていきます。

雪の結晶が様々な形になる理由は、水分子が結晶化する際の温度等が異なることなどにあります。微妙な環境の違いで全く違った形になります。モノフィラメントラインの素材についても同じです。温めた樹脂をどのように冷ますか等々の要因がそのラインの特性を大きく左右します。ここが製造上の難しさであり腕の見せ所。(糸の品質についてはこちら

ハイテナはモノフィラメントライン以外にも多数の繊維製品を製造しています。
製造上の技術を最大限活かし、理想の釣り糸を目指しています。

コメント

関連記事