釣り糸 号 単位 フィッシングライン ライン

ラインの太さについて

ラインの太さをどう表記するか。これは単純そうにみえて、実はなかなか複雑です。

まずは「号」。

日本釣用品工業会の定義で、1号のモノフィラ糸の直径は0.165mmと定められ。これが基準になっています。ちなみにPEの場合は糸の直径が測りにくいため、デニールという9000メートル当たりの重さで定義され、1号PEは200デニールです。(わかりやすく言うと、PE1号は9000メートルで200グラムの物ということです。)

実はこの「号」は日本古来の長さと重さの複合単位と言えるようなものです。

ナイロン糸が流通する前は、カイコの糸分泌組織から作るテグスが釣りに使われていました。この単位として「厘」(リン)が用いられました。昔の単位の尺貫法では一匁は3.75グラム。一厘は一匁の100分の1で、0.0375グラムです。
テグスの5尺(1ヒロ)を100本束ねてその重量を一単位としていました。100本の重量が1匁の場合、一本のテグスは1厘となります。より太いテグスの場合は数字が大きくなる仕組みですね。

そして、匁や厘の単位(尺貫法)が禁止されメートル法に切り替わったタイミングで「号」が登場。一厘のテグスの太さを1号としたことから、一号の太さは0.165mmという定義が生まれたようです。(参考サイト

そして「LB」(ポンド)。

ポンドはヤード・ポンド法に基づく重さの単位です。1ポンドは約0.4536キログラム。糸の等級を強度で分類したのが始まりです。
つまり、糸に強度テストを行って、10ポンドをぶら下げてギリギリ切れない(最大強度)の糸は10ポンドラインと呼ぶ、と決めたわけですね。

しかし、ナイロンの発明以降、多種多様な合成繊維(プラスチック)が作られました。こうなると話がややこしくなります。例えばナイロンラインで、A社の10ポンドとB社の10ポンドラインでは太さが違う、ということが発生してきます。
このようになると、例えば10ポンドラインをリールに巻く場合、スプールに入る長さが変わってくる等の事態が起きてきます。このため、ポンドがメインの表記法でありながら、ポンドと太さ基準を合わせる人たちが出てきます。次第に、商品を良く見せるためにポンド数を大き目に表記したくなる人たちが出現します。ご興味があれば、アメリカのライン商品のポンド数とミリ表記太さの関係を調べてみてください。

日本では「号」つまり太さを基準として、それにおおむねふさわしい「LB」表記がされるという状況に落ち着いています。注意すべきは日本の糸でポンドの表記がしてある場合、ポンドはある意味太さの指標として使われ、そのポンド数に相当しないケースもあるということです。

ハイテナではこのあたりを定義し、次のように表記しています。下の表は、一部の太さについてまとめた物です。

表記方法として定義を整理しています。さらに、ラベル表記上のポンド数はあくまでも「記号」であることを理解していますので、実際のポンド表記は不可欠だと考えています。このため、すべての商品について強度試験の結果をホームページに掲載しています。

糸はしっかりその実力を見て選んでいただきたいと思い、単純なようでややこしい話、糸の単位について説明しました。イメージがつかめましたか?

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