PEラインが釣りの世界に入ってきたのは1990年代。
今となっては信じられませんが当時はすべての釣り糸はモノフィラメントライン。しかもそのほとんどがナイロンラインでした。
Salt World誌パパ大津留氏の記事に当時の様子が書いてあります。
当時のナイロンラインに小型のスピニングリール、そのジギングには限界があった。60g 、80g 程度のメタルジグに、20lb程度のラインでの100m以深のジギングだ。
しかも、潮流の速いフィールドなので、たかだか200mぐらいしか巻かれていないリールでは、釣りになるものではない。やはり季節のカツオや小型のキハダが中層で食う程度だから、まるで雲を掴むようなジギングだ。
感覚がわかりますか?
「雲を掴むような」釣りです。水中でジグがどうなっているか、何がどうなっているかわからない。
この感覚になってしまう要因は
- ナイロンで必要な強度を出すには太いラインを選ばざるを得ず水の抵抗が大きいこと。
- ナイロンラインの伸度が大きく感度が悪いこと。
そしてPEが登場します。
PEラインの直線強度は同じ太さなら2.5倍~3倍。つまり、必要強度に対して糸の太さを大幅に落とすことができます。そして、糸にかかる水の抵抗は激減。断面積に比例して水の抵抗は小さくなります。
言葉を換えれば、水の中で糸をより動かしやすい状況になりました。
PEラインの伸度は4~5%。ナイロンラインの25~35%に対して非常に「伸び」がなくなりました。伸びが少ない分、振動が吸収されてしまうことは減ります。その分、PEラインの先の情報がより多く伝わります。これが感度の良さにつながります。
使う糸の長さが長く、感度がモノを言う釣り。例えば船のカワハギ、オフショアジギング、投げのキス釣り。これらの釣りはPEの誕生で全く違うものになりました。
PEが与えた釣りの変化には及びませんが、これまでにない低伸度を実現したハイテナのモノフィラメントラインもアングラーの戦略に一つの変化を生みつつあります。


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